パワハラが減れば、メンタルヘルス不調による休職も減る [メンタルヘルス]
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少し古いデータになりますが、2012年12月12日に厚生労働省が
公表した『職場のパワーハラスメントに関する実態調査報告書』を見ると、
●回答企業全体の80.8%が「パワハラの予防・解決を経営上の課題として重要」
だと感じている一方で、予防・解決に向けた取組をしている企業は45.4%に
とどまり、特に従業員99人以下の企業においては18.2%と2割を下回っている
とあります。
企業にとってパワハラ対策は、『経営上の課題として重要である』と認識しているが、
対策を取っている企業は多くないのが現状です。
そんな現状を打開するためでしょうか、厚生労働省が職場のパワハラ予防・解決に
向けた周知・徹底のためにパンフレット、リーフレット、ポスターを作成しました。
無料で使えますので、ポスターなどはダウンロードして社内に掲示してもいいですし、
トップメッセージのサンプルや管理職向けの研修資料もダウンロードできます。
また、報告書にはパワハラに関連する相談がある職場に共通する特徴として、
(1)上司と部下のコミュニケーションが少ない職場:51.1%
(2)正社員や正社員以外など様々な立場の従業員が一緒に働いている職場:21.9%
(3)残業が多い/休みが取り難い:19.9%
(4)失敗が許されない/失敗への許容度が低い:19.8%
があげられています。
上記にある特徴は、なかなか考えさせられる内容となっています。
上司は注意しているつもりでも、暴言まがいの叱責と受け取る部下もいるでしょう。
『上司と部下のコミュニケーションが少ない』のであれば、会社が経費を持って
飲み会や、業務終了後に会議室などで雑談するミーティングを行ったり、
『残業が多い』のであれば、残業削減の方法や作業効率を全社で考えたり、
『休みが取り難い』のであれば、有給休暇を消化しやすいようにバースデー休暇
(自分だけでなく、配偶者や子供なども取得可能とする)や参観日休暇を導入したり、
『失敗への許容度が低い』のであれば、失敗を責めずにチャレンジしやすい風土を
作るなど、改善できる取り組みから進めていくことで、パワハラも減るでしょう。
パワハラが減れば、メンタルヘルス不調による休職も減ることでしょう。
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